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キリスト教の葬儀に数珠は必要?参列前に知っておきたい基礎知識

2025年8月20日

日本では仏式の葬儀が多いため、「葬儀に参列するなら数珠を持参するのが常識」と考える方が少なくありません。ところが、キリスト教の葬儀においては数珠を使う習慣はなく、むしろ持って行くと違和感を与えてしまうこともあります。
この記事では「キリスト教 葬儀 数珠」というテーマで、数珠が必要ない理由や、代わりに持参すべきもの、参列マナーについて詳しくご紹介します。初めてキリスト教の葬儀に参列する方、キリスト教式で葬儀を執り行う予定の方に向けた解説です。

キリスト教葬儀に数珠は必要なのか?

結論から言えば、キリスト教の葬儀に数珠は必要ありません。むしろ持参してしまうと、参列者や遺族に「仏式の作法と混同している」と受け取られてしまう可能性があります。数珠はあくまで仏教に由来する法具であり、キリスト教の葬儀とは直接的な関わりを持たないためです。

数珠は、珠を繰りながらお経や念仏を唱えることで心を静め、煩悩を断つ役割を持つとされています。珠の数や形状は宗派によって違いがありますが、いずれも仏教の信仰を背景とした意味合いを持っています。そのため、日本では「葬儀に参列するなら数珠を持つのが礼儀」という考えが広く浸透しています。しかし、これはあくまで仏教葬儀における一般的な常識であり、キリスト教葬儀には当てはまりません。

キリスト教において葬儀は、故人を神に委ね、その魂の安らぎと遺族への慰めを祈る儀式です。読経や焼香の代わりに、聖書朗読や祈祷、賛美歌の斉唱が行われます。式の中心は「祈り」であり、仏教的な意味を持つ数珠を使用する場面はありません。もしも数珠を手に持って参列した場合、信者や教会関係者には違和感を与えてしまうでしょう。

数珠

数珠を持参しない代わりに用意しておきたいもの

キリスト教の葬儀では数珠を用いないため、「では何を持っていけばよいのか?」と不安になる方も多いでしょう。基本的には仏式葬儀と同じく、遺族に敬意を表すための心遣いが必要ですが、持ち物の内容にはいくつか違いがあります。ここでは、数珠を持参しない代わりに準備しておきたい代表的なものをご紹介します。

  • 御花料:香典にあたるもので、表書きには「御花料」と記すのが一般的です。水引は使用せず、シンプルな白封筒を用いるケースも多いです。
  • 袱紗(ふくさ):御花料を持参する際に包むためのもの。弔事では黒・グレー・紺など落ち着いた色を選ぶのが基本です。必須ではありませんが、封筒をむき出しで持ち歩くよりも丁寧な印象になります。
  • 献花:白い花やユリなど清楚な花を手向けます。式場側で用意されている場合はその場で献花を受け取り、順番に捧げる形式となります。
  • 聖書・賛美歌集:信者であれば持参しますが、参列者用に貸し出される場合も多く、必須ではありません。初めての方は手ぶらでも問題ありません。
  • 黒を基調としたハンカチ:派手な柄や色は避け、控えめで落ち着いた色合いのものを選びましょう。

特に御花料や袱紗に関しては、仏式との違いを理解しておくことが大切です。詳しいマナーについては、以下のコラムでも解説していますので、あわせてご覧ください。
教会葬儀で香典は必要? キリスト教の葬儀における香典マナーと対応方法

このように、キリスト教葬儀では「数珠の代わりに何を持つか」という発想ではなく、「数珠を必要としない分、御花料や献花などで心を表す」という考え方が基本です。仏式とは異なる持ち物の習慣を理解しておくことで、より自然に参列できるでしょう。

御花料

仏式とキリスト教式の葬儀マナーの違い

数珠の有無以外にも、仏式とキリスト教式の葬儀には大きな違いがあります。特に初めてキリスト教の葬儀に参列する方にとっては、進行の流れや立ち振る舞いが仏式と異なるため、戸惑うことも少なくありません。ここでは、代表的な違いを整理してご紹介します。

儀式の進行の違い

仏式の葬儀は僧侶による読経を中心に、参列者が焼香を行うのが一般的な流れです。一方、キリスト教式の葬儀は聖書の朗読、祈祷、賛美歌の斉唱などを中心に進みます。参列者は焼香の代わりに献花を行い、故人に祈りを捧げます。つまり、故人の冥福を祈るための「香」ではなく「花」が象徴となる点が大きな違いです。

カトリックとプロテスタントの違い

キリスト教葬儀は宗派によっても特徴が異なります。カトリックでは神父が司式し、ミサ形式で葬儀が進められるため、典礼文の朗読や聖歌が重視されます。プロテスタントでは牧師が司式し、聖書朗読と説教、そして賛美歌を中心に構成されるのが一般的です。いずれの場合も、参列者に特別な知識や準備が求められるわけではなく、周囲の動きに合わせて静かに参加する姿勢が大切になります。

服装の考え方の違い

服装については仏式と同じく黒を基調とした喪服が基本ですが、細かい点で違いが見られます。カトリックでは女性が黒いベールを着用する習慣が残っている地域もあり、より厳粛な雰囲気を重んじる傾向があります。ただし、黒いベールは必ずしも必要ではなく、喪服だけでも失礼に当たることはありません。プロテスタントではそこまで形式的な服装規定は少なく、落ち着いた装いであれば問題ないケースが多いです。

このように、仏式とキリスト教式の葬儀は「進行の中心」「象徴となる所作」「宗派ごとの特徴」に違いがあります。初めて参列する場合でも、無理に形式を覚えようとする必要はありません。大切なのは、故人を敬い、遺族の気持ちに寄り添う姿勢を忘れないことです。

なお、参列時の服装に関して詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
教会葬儀にふさわしい服装マナーとは?

参列時の立ち居振る舞い

キリスト教の葬儀に参列する際は、持ち物や服装だけでなく、式の最中の立ち居振る舞いにも配慮することが大切です。仏式のように焼香や読経の合間に合掌する習慣はなく、参列者は静かに祈りと儀式を見守るのが基本となります。ここでは、初めての方でも安心できるよう、場面ごとの立ち居振る舞いを整理しました。

  • 入場時:教会や斎場に入る際は、入口で軽く会釈し、静かに着席します。信者でなければ十字を切る必要はなく、自然に入場すれば問題ありません。
  • 祈りや賛美歌:祈祷や賛美歌の時間は、信者でなくても無理に声を出す必要はありません。会衆に合わせて立ち上がる、または静かに傾聴するだけで十分です。
  • 献花:順番が回ってきたら、係員の指示に従って花を受け取り、祭壇に捧げます。この際も合掌は不要で、軽く一礼するだけで失礼にあたりません。
  • 退場時:式が終わったら慌てず、周囲に合わせて静かに退出します。必要であれば、遺族に軽く一礼して言葉をかけても良いでしょう。

このように、特別な作法を暗記していなくても、落ち着いて行動すれば問題ありません。大切なのは「敬意を持って静かに参加すること」であり、宗教的な所作に不安があっても、無理に形を真似る必要はないのです。参列者としての誠意や気遣いが何よりの礼儀となります。

百合の花

よくある質問

ここでは、キリスト教葬儀において数珠をめぐってよくある疑問に答えます。

Q. 数珠を持って行ったら失礼になりますか?

必ずしも「失礼」とは限りませんが、キリスト教式では不要なものです。持参しない方が無難です。

Q. 仏式用の香典袋をそのまま使ってもいいですか?

表書きが異なるため避けましょう。キリスト教では「御花料」と記すのが正しいマナーです。

Q. 信者でなくても参列できますか?

問題ありません。敬意を持って参加すれば、信者でなくても歓迎されます。

Q. 小さな子どもを連れて参列しても大丈夫ですか?

キリスト教葬儀は家族や共同体で故人を見送る場であるため、子どもが参列すること自体は問題ありません。ただし式の途中で泣いてしまったり、声を上げてしまった場合は、一時的に退席するなど配慮すると安心です。

Q. 数珠をうっかり持参してしまった場合はどうすればよいですか?

手に持たずに鞄にしまっておけば特に問題はありません。仏式のように使用する場面はないため、出さずに参列すれば失礼にあたることはありません。

まとめ

キリスト教の葬儀では、仏式のように数珠を持参する必要はありません。数珠は仏教に由来する法具であり、キリスト教の葬儀では用いられることがないからです。代わりに、御花料や献花を準備し、静かに祈りを捧げることが何よりの礼儀となります。

また、仏式と比べると進行や作法に違いはありますが、参列者が特別な知識を持つ必要はなく、周囲に合わせて落ち着いて参加する姿勢が大切です。宗教的な形式を完璧にこなすことよりも、故人を偲び、遺族に寄り添う気持ちが最も重視されます。

当社では、キリスト教葬儀に精通した専任担当者が一人ひとりのご事情に寄り添い、初めての方でも安心して葬儀を執り行えるようサポートしています。キリスト教ならではの葬儀マナーに不安を感じている方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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