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教会葬儀における供花とは?マナー・選び方・献花との違いも解説

2025年7月4日

教会での葬儀に参列する際、「供花はどうすればよいのか?」と戸惑う方は少なくありません。仏式の葬儀ではよく見かける供花ですが、キリスト教式でも同じように供花を手配してよいのか、どのような花を選べばよいのかは悩みどころです。

この記事では、キリスト教の教会葬における供花の基本的な考え方やマナー、花材の選び方、そして「献花」との違いについて詳しく解説します。

教会葬儀における供花とは?

供花(読み方:くげ/きょうか)とは、葬儀の際に故人への追悼の意を表すために贈る花のことを指します。仏式では「供養のために仏前に供える花」という意味合いが強くありますが、キリスト教の葬儀においては「神のもとへ召された故人を讃え、その旅立ちを祝福する」という意図で捧げられるものです。

教会葬における供花は、信仰的な意味を持つと同時に、会場の荘厳さや清らかさを演出する役割も担っています。仏式のように「お供え物」という明確な宗教儀式の一環ではありませんが、故人への敬意や、ご遺族への慰めの気持ちを花に込めて届けるという点では共通しています。

一般的にキリスト教では、花が「神から与えられた命の美しさ」や「復活・再生」の象徴として受け止められることがあります。特にカトリックの教会では、こうした象徴性が典礼や装飾において重視されることもあります。たとえば白百合やカーネーションなどは、純潔・慰め・信仰を象徴する花として選ばれることが多く、供花には単なる装飾以上の意味が込められることもあります。

教会葬で使用される百合の花

教会の構造や儀式の進行により、供花を飾る場所が決まっていることも多いため、事前に葬儀を担当する教会や遺族と相談したうえで手配するのが望ましいです。会場のスペースや装飾方針によっては、花を控える場合や、教会側が一括で装花を行う場合もあります。

供花を贈る際は、「葬儀における装花」としての位置づけであることを理解し、神聖な空間にふさわしい控えめで落ち着いたデザインを選ぶようにしましょう。花の種類や色についても、鮮やかすぎるものや奇抜なデザインは避け、白・薄紫・淡いピンクなど柔らかな色合いの花が一般的です。

仏式とは違い、教会葬では「忌み言葉」などにあたる表現や習慣はありませんが、キリスト教に対する敬意と祈りの気持ちを込めた選定が求められます。供花はあくまで心のこもった追悼の手段であることを念頭に置いて、形式よりも気持ちを大切にしたいものです。

供花のマナーと注意点

教会葬儀に供花を贈る際には、キリスト教ならではの信仰的な意味合いや、葬儀の進行に配慮したマナーを意識することが大切です。仏式葬儀で一般的とされる慣習や装飾の形式が、キリスト教の礼拝空間にそぐわないこともあるため、安易に同じ感覚で準備を進めないよう注意が必要です。

まず前提として、キリスト教では「花は神から与えられた命の象徴」とされることがあり、故人の生前の信仰と人格を敬うかたちで供花を手向けます。ただし、教派や地域、教会ごとの慣習によって考え方や許容されるスタイルは異なるため、事前の確認は欠かせません。

花の色や種類に配慮する

キリスト教の葬儀では、白を基調とした清楚な花が選ばれる傾向にあります。派手な色味は控えめにし、落ち着いた雰囲気を大切にしましょう。
※具体的な花材や色の選び方については、後述の「花材・色・本数の選び方」で詳しく解説します。

立て札の表現に注意する

仏式葬儀のような大きな立て札は、教会葬では用いられないのが一般的です。基本的には無記名や控えめな送り主表記とするか、名札自体をつけないこともあります。
ただし、花店によっては小さな送り主札をつけることもあるため、ご遺族や教会に事前確認のうえ、教会の雰囲気を乱さないよう配慮することが大切です。

手配は必ず事前確認を

教会によっては供花の受け取りを行っていなかったり、装飾の配置が決められている場合があります。特にプロテスタント系の教会では、供花の数を制限することもあるため、喪主や教会事務局へ確認することが重要です。

式の妨げにならないサイズで

教会は比較的スペースが限られることが多く、大型のスタンド花などは搬入・設置が難しい場合があります。事前に式場の広さや装飾ルールに応じたサイズ感を選びましょう。

タイミングにも注意

教会葬儀は厳粛な時間帯で進行するため、当日配送ではなく、前日や指定された時間に確実に届けられるよう手配するのが基本です。配送先の教会の住所や担当者名、受取可能な時間帯を事前に確認しておくと安心です。

さらに、信仰心の厚いご遺族にとっては、供花が単なる贈り物ではなく「祈りをともにする象徴」として受け取られることもあります。そのため、形式的に贈るのではなく、故人とご遺族の信仰や背景を尊重した姿勢で贈ることが何よりも大切です。

ご自身で供花を手配することが難しい場合は、教会や葬儀社を通して対応してもらえる場合もあります。葬儀の詳細が分かり次第、できるだけ早めに確認・手配を進めましょう。

供花は故人を悼む祈りのかたちであり、ご遺族への慰めのメッセージでもあります。キリスト教の教義と教会の慣習に配慮したうえで、心からの敬意と共に贈ることが、最も大切なマナーと言えるでしょう。

花材・色・本数の選び方

教会葬儀に供花を贈る際は、花そのものが持つ意味や、教会の雰囲気に調和する色合い、さらには花の本数やサイズにも細やかな配慮が求められます。この章では、キリスト教葬儀にふさわしい「花材」「色」「本数」の選び方を詳しくご紹介します。

教会葬の花束

使用される花材の傾向

キリスト教の葬儀では、派手さよりも「静けさ」や「祈り」を感じさせる花が選ばれる傾向があります。以下のような花材がよく用いられています。

  • 白百合:純潔・復活の象徴。特にカトリックでは「聖母マリアの象徴」としても親しまれています。
  • 白いカーネーション:信仰・愛情・慰めを表します。
  • カスミソウ:清らかさ・控えめな美しさを象徴。
  • トルコキキョウ:やさしさと哀悼の気持ちを表現する花材。
  • デンファレ・胡蝶蘭(白):格式と品のある印象を与えるため、企業からの供花にも適しています。

花の色選びのポイント

花の色は、視覚的な印象と信仰的な意味の両方を考慮して選ぶ必要があります。

  • :最も一般的で、純粋さ・敬意・平安を象徴します。教会の装飾とも調和しやすく、どの宗派でも好まれます。
  • 淡いピンク・淡い紫:差し色として用いられることがあり、やさしさや静けさを感じさせます。ただし控えめなトーンを心がけましょう。
  • 原色・ビビッドな色:赤・黄色・オレンジなどはお祝いを連想させるため避けるのが無難です。

※特に厳粛な儀式であるカトリックの葬儀では、白一色や白を基調とした供花がより強く求められる傾向にあります。

花の本数とボリューム感の目安

供花の本数やサイズについて明確な決まりはありませんが、以下のような目安が一般的です。

  • 小ぶりなアレンジメント:個人からの供花の場合、30~50本程度でコンパクトにまとめられたものが適しています。
  • スタンド花(1段・2段):法人や団体から送る場合、スタンド型の供花(60~100本程度)が用いられることもあります。大きさに制限がある教会もあるため、事前に確認が必要です。
  • プロテスタント系教会の場合:装飾の簡素さが重視されるため、供花の数や規模を制限する教会もあります。

いずれの場合も、「目立つこと」より「敬意を伝えること」が大切です。華美にならず、教会の神聖な空間を損なわないよう配慮しましょう。

事前確認のすすめ

供花の手配にあたっては、喪主や教会側へ事前に確認を取ることが非常に重要です。教会によっては「供花の持ち込み不可」「白一色で統一」などのルールを設けていることがあります。トラブルを避けるためにも、あらかじめ確認してから準備を進めることをおすすめします。

カトリックとプロテスタントで異なる点はある?

キリスト教葬儀における供花には、カトリックとプロテスタントそれぞれの教義や文化に基づく違いがあります。ここでは、両者の代表的な考え方や式の形式、供花の扱い方について整理して解説します。

カトリックの供花の考え方と受け入れ体制

カトリック教会では、供花は「神から与えられた命の美しさ」や「永遠の命への希望」を象徴するものとして大切に扱われています。式場内には白百合などの清楚な花が飾られることが多く、遺族以外からの供花も比較的広く受け入れられる傾向にあります。花は祈りの象徴であり、天に召された故人の魂への祈念として尊重されます。

プロテスタントにおける供花の考え方と制限

一方、プロテスタントの教会では「質素な礼拝」「神への信仰」を重視するため、装飾を控えめにする傾向があります。そのため、教会によっては供花の数を制限したり、遺族や教会関係者以外からの供花を辞退する場合もあります。供花が受け入れられるかどうかは教会や牧師の方針によって異なるため、事前確認が必要です。

このように、宗派によって供花の意味や扱いには違いがあるため、贈る際には信仰や教会の方針を尊重した対応が求められます。ご不明な場合は、遺族または教会に相談することをおすすめします。

献花とは何か?仏式とどう違う?

「献花(けんか)」とは、葬儀や追悼式の中で、参列者一人ひとりが白い花(主にカーネーションなど)を手に取り、祭壇前に捧げる儀式を指します。これはキリスト教葬儀に特有の儀礼で、仏式の「焼香」にあたる行為とも言えるでしょう。

献花には、次のような意味があります:

  • 神への感謝と故人への祈りを込めて
  • 最後の別れの時間を静かに持つ
  • 一人ひとりの祈りを形にして表現する

仏式の焼香が「香りによって故人を偲ぶ」のに対し、献花は「花を通じて祈りを捧げる」行為です。儀式中は静かに献花を行い、その後は軽く頭を下げるなど、敬意を込めた所作が求められます。

教会葬における献花

教会葬で供花を手配する方法

教会葬で供花を手配する際は、次のような流れが一般的です。

  • 遺族や教会に供花の受付可否を確認する
  • 花の種類やスタイル(アレンジメント・籠など)を選ぶ
  • 教会に届ける日程と宛先を正確に伝える
  • 名札の有無や記載内容についても、教会やご遺族の方針に従って決めましょう

近年ではインターネットから申し込める葬儀用フラワーショップもあり、教会名を指定して手配することが可能です。ただし、教会によっては花の受け取りができない時間帯もあるため、必ず事前確認を行いましょう。

生前に供花や装花を決めることも可能

キリスト教信仰を持つ方の中には、「自分らしい花に囲まれて旅立ちたい」と考える方も少なくありません。そうした思いを反映させる方法として、生前に供花や装花の内容を決めておくことができます。

たとえば、好きだった花や色、信仰的に大切にしていたモチーフ(白百合や十字架など)をあらかじめ指定することで、故人の人柄や信仰を尊重した演出が可能となります。また、会場の装花や祭壇の飾りつけも含めて相談することで、教会内の雰囲気に調和する美しい空間を整えることができます。

生前に装花を決めておくことで、ご遺族の負担も軽減され、「どうすれば本人の希望に沿えるだろう」と悩むことが少なくなります。当社では、生前契約をご希望の方に装花に関するご要望も含めて丁寧にヒアリングし、可能な範囲で反映できるようサポートしています。

また、生花は季節によって入手できる花材が異なるため、希望される花がある場合は、代替案や季節に応じた対応も含めて事前に打ち合わせを行うことが重要です。教会葬ならではの静けさと祈りの空間を演出するために、細部まで配慮した準備をおすすめいたします。

教会葬の供花で避けたいタブー

教会葬に供花を贈る際は、信仰や儀式の意味を尊重し、配慮ある対応が求められます。知らずに準備してしまうと、教会の意向やご遺族の思いとズレが生じてしまうこともあるため、避けた方がよい表現や花材について、事前に確認しておきましょう。

仏花

仏式を連想させる花材は避ける

キリスト教葬儀では、仏式を連想させるような花材(例:白菊・輪菊・小菊など)は避けた方が無難です。菊は日本では「仏花」の代表格とされるため、教会葬では不自然に感じられることがあります。代わりに白百合、カーネーション、トルコキキョウなどがよく選ばれます。

赤やビビッドカラーの花は控える

赤や黄色などの原色系の花は「お祝い」を連想させるため、弔いの場にはふさわしくありません。教会葬では、白を中心に、淡いピンクや紫など落ち着いた色合いを基調とした花を選びましょう。

華美なラッピングや装飾は避ける

供花のラッピングにラメ入りのフィルムやリボンなど、過剰な装飾を施すのは控えましょう。あくまで教会内の静けさや祈りの雰囲気を大切にし、控えめで上品なデザインにまとめることが求められます。

不適切な言葉を使わない

名札やメッセージを添える場合は、表現にも注意が必要です。キリスト教では「供養」や「冥福」「成仏」といった仏教用語は使用しません。代わりに「お祈り申し上げます」や「安らかなお眠りを」などの表現が適しています。

教会のルールに反するサイズや形式

供花のサイズや形式(スタンド花など)は、教会のスペースや儀式の方針によって制限がある場合があります。とくにプロテスタント系の教会では、装飾自体を控える傾向が強いため、必ず事前確認を行いましょう。

これらの点に気をつけることで、教会葬における供花が故人への敬意と祈りの気持ちを真摯に伝えるものとなります。迷った場合は、専門の花店や教会、遺族への相談を通じて、最適な形を探すことが大切です。

なお、仏式葬儀では菊の花や立て札、華やかな装飾が一般的とされる場面もありますが、教会葬ではこれらがかえって不適切とされることがあります。宗教ごとの文化や価値観を尊重し、慎重に選ぶことが供花を贈るうえで最も大切な心がけです。

まとめ

教会葬における供花は、単なる装飾ではなく「祈りの象徴」としての深い意味を持ちます。カトリックやプロテスタントといった教派によっても扱い方に違いがあり、それぞれの教義や慣習に沿った準備が求められます。

白を基調とした清楚な花材を選び、故人の信仰や人柄を尊重した形で贈ることで、ご遺族にとっても心に残る葬儀となるでしょう。また、献花や装花を通して祈りを捧げるという行為は、参列者一人ひとりにとっても大切な時間となります。

供花を手配する際は、事前の確認と心配りが不可欠です。教会やご遺族の方針を尊重しつつ、慎ましく温かな気持ちを届けることが大切です。最近では、生前に装花を決めておく方も増えており、より個人の思いや信仰を反映した葬儀が行われるようになってきました。

当社では、キリスト教に精通した専門スタッフが在籍しており、教会葬における供花・装花についてのご相談にも丁寧に対応しております。大切な方の旅立ちを、静けさと祈りに包まれた空間でお見送りできるよう、心を込めてお手伝いさせていただきます。



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